チャートの価格を動かしているもの、つまり影響を与えているものは、大多数のFX投資家の心理=大衆心理、なのではないでしょうか。なぜそういえるかというと、値動きは、投資家たちが「期待してエントリーするが、不安になると手放す」ことの繰り返しによって価格が決まるからです、つまり、投資家の心理が価格に反映される、投資家の心理が価格に影響しているからです。
通常、チャートを見ながら取引を行っているので、チャートの動きと値動きを見てその結果をもとに先を予想するのが当然のこととなっているのです、これがまさに目の前の上辺だけを見て取引をしてしまっている、ということです。それでは本質=真実を見ながらの取引とはかけ離れてしまいます。
繰り返しますが、値動きというのは、参加しているすべての投資家達が持つ期待や不安といった「感情=心理」が作り出しているものなのです。
したがって、トレーダーが相手にしているのは、チャートではなく、自分たちと同じように大切なお金をかけることに不安を感じ、値動きの上下に一喜一憂する、他のトレーダーたちなんです。だから、自分が「そろそろ上がるかな…」「そろそろ下がるかな…」と思うポイントは、実はチャートの向こう側にいる多くのトレーダーたちも同じように感じるポイントでもあるのです。
そのため、自分の意思で売買ポイントを決め、自分の考えで売買したつもりであっても、実はその判断は、「大衆心理の中に飲み込まれている」のです。人間の心理とは、自分だけが違うと思うと不安を感じ、他のみんなと同じであると安心感を覚えるものです。一般的には、多数派に属していると安全でいられることは間違いありませんが相場では通用しません。なぜならば、相場という、大多数の人たちよりも先に買って、大多数の人たちよりも先に売らなければ利益を上げる事が出来ない世界において、「大多数と同じ」になるというのは「負け組投資家」になることを意味します。
大衆心理が結果としてチャートの値動きを形成しているだけなので、決して大衆心理に飲み込まれてはいけません、逆に大衆心理を利用しながら取引すべきなのです。
以上のことから、どうして思惑と逆の動きをするのかがお分かりになったと思います。
しかし、一体どうすれば大多数の人たちよりも先に売り、利益を上げることができるのでしょうか?
答えは単純で、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析にあります。
これら二つの情報を誰よりも早く収集、分析することで大多数よりも早く売れることができるのです。